2018年 10月 09日
四半世紀
最終日の藤田嗣治展に家族で訪ねました。世界のレオナール藤田「乳白色の肌」を直に見れた事にとても興奮しました。

実は美容師駆け出しの頃、25年ほど前になりますが勤めていたサロンに運転手付きの車で突然ご来店された御婦人がいました。藤田画伯の奥様君代さんだったのですが80歳を超えているというのに姿勢が綺麗で背が高くスラリとした長い手足を携えています。上品で趣味の良い洋服を纏いニコニコとチャーミングな笑顔が印象の美しい女性でした。それから毎回ご来店の度に僕がシャンプーとマッサージに入る事になったのですが、彼女がその時にしてくれた様々なお話では、1年の半分はパリの家で過ごし半分は海外や日本で…家にはピカソやシャガールが遊びに来てた…など当時21歳そこらの毎日が空腹だった僕には皆目見当もつかない眩いおとぎ話のような世界でした。


by balett_salon
| 2018-10-09 10:51
| art