新旧五百羅漢

村上隆さんの五百羅漢図展最終日の夜、仕事後に森美術館まで行ってきました。昨年からずっと観たかったのですがやっと来れました。エントランスに置かれた等身大フィギュア…リアル。普段は増上寺に納めてある江戸後期に活躍された狩野一信さんの元祖五百羅漢もありました。地獄から罪人達を救う羅漢の様子を描いたものでしょうか。引き込まれそうになるほど臨場感が伝わってきます。村上さんの表現する五百羅漢は彼独特の色使いと表情が今にも動き出しそうで、その世界観はずっと観ていられるくらい素晴らしかったです。
おっと、ご本人がいらっしゃいましたよ。我々観客の通り路に普通に腰掛けて談笑していました。意外と気さくな方なんでしょうか。最終日の閉会時間に最後まで残ったお客さんに向けメッセージを送ってくれました。「若い世代は個性が弱い。ものを作る情熱や行動力が弱い。出来ない事への言い訳をする。つまらない…」など。これからの人達への村上節エールなんでしょうけどギクリとしたのは僕だけでは無かったはずですよ。