2014年 08月 31日
高名美人見立忠臣蔵十一段目
様々な絵師によって江戸の風俗が描かれてきた浮世絵。今まで自分の人生には特にご縁もありませんでしたが今夏、江戸中期に美人画を確立させた喜多川歌麿という方の作品に触れる機会がありました。 これが「高名美人見立忠臣蔵十一段目」となんだか難しそうなタイトルの作品です(上)。この絵に描かれている人物にどんなドラマがあって、どのような歌麿さんの思いや意味があったのかは存じません。僕なりの勝手な解釈で想像するに、タイトルに忠臣蔵と付いてるくらいなので殿様の刃傷沙汰でお家取り潰しになった浅野家赤穂四十七士のおひとりでしょうか。吉良邸討入りまでの約2年弱のカムフラージュ期間の花街でのワンシーンを描いたとかね。絵から感じる様々なドラマを想像しながら鑑賞するのも楽しみのひとつです。 未来の巨匠を目指して目下修行中の甥がこの絵を現代表現にアレンジして描きました(下)。我が甥作ながらとても生き生きと表情豊かに描かれていてドラマ性を感じます。名誉な事に現在、新潟県立歴史博物館に展示されていて多くの方々の目に触れさせて頂いてるんですよ。
by balett_salon
| 2014-08-31 08:31
| art